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「空」の効果的な説明法〜その2〜

以前このブログで「空の効果的な説明方」と題して、
「ドーナツ」と「ドーナツの穴」の関係を用いて空を説明させていただきました。

以下、前回のおさらい。
---------------------------------------------
「ドーナツ」には「穴」が「ある」
「ドーナツ」を食べると「穴」は「なくなる」

ドーナツの穴は確かに「あった」
しかし、「ドーナツの穴」を食べた訳じゃないのに
その「穴」は無くなってしまった。
何故か?

「ドーナツの穴」は「ドーナツ」という縁によって生起しているにすぎず
ドーナツを食べれば、縁を失った「ドーナツの穴」は結果として無くなってしまうのである。
この世界の全ての「存在するもの」は、実はドーナツの穴のようなものであり、
この「私自身」もまた、そうである。
---------------------------------------------

このように説明させていただきましたが、
もう一つ、付け加えさせていただきます。

「ドーナツの穴の形は、ドーナツの形によって決定される」

つまり、自分自身のありようというものも、
結局は、自分を生起させている「縁」によって形作られるものでしかないのです。

昨今、若者たちは「自分らしさ」を求めて彷徨っています。
仕事を選ぶ時も、「自分らしい」かどうかが重視される傾向にあります。
しかし、その自分らしさは、結局は自分で形作ったものではなく
それは自分を支えてきた何物かによって形成されるものでしかないのです。

確かに人生の上で「主体性」は重要です。
しかし、「自分が自分が」と我を張るのではなく、
自分が何物かによって支えられている、
その「おかげ」をいただいて生きているのだと自覚し、
その上で、真の主体的な生き方を求めなければならないのではないでしょうか。

仏教の「空」の思想は、私達にそのようなことを教えてくれているのだと、
私は思うのです。


北茨城〜忘れられた被災地〜

今日は3.11
言わずと知れた、あの地震の日です。

宗派主催の慰霊法要が北茨木市の成顕寺というお寺で営まれました。
私も一僧侶として参加させて頂きました。

震災当日、北茨城にも震度6弱の大きな揺れが襲い
成顕寺も客殿などに大きな被害を受けました。
鉄筋造の本堂には大きな被害がなかったのは幸いでしたが
津波は庫裡の玄関先まで押し寄せました。

周辺には空き地が目立ちますが、その多くはやはり被災家屋の撤去された跡地でした。
横山大観もそこで創作活動に励んだという五浦海岸の六角堂。
そこも跡形もなく津波にさらわれてしまいました。

どうしても東北に関心が注がれますし、とくに原発のことでは福島県が注目されます。
しかし、北茨城はもうほとんど東北と言っても良いところです。
ちょっと北上すれば、福島第一原発の30キロ圏です。

話は違いますが、
私の住む尼崎は阪神大震災の被災地でした。
神戸に比べれば被害は小さかったかも知れません。
周辺の伊丹市では阪急伊丹駅が倒壊するなど、いわゆる「震災モニュメント」があることで
メディアにもそこそこ大きく取り上げられましたが
尼崎はこれといったモニュメントがありませんでした。
それでも武庫之荘地区ではマンションの倒壊がありましたし、
築地地区では激しい液状化に見舞われるなど、
市内各地で被害が見られました。
もちろん私の住んでいるお寺でも大きな被害がありました。

中でも築地地区の液状化は、コンビニの入り口が道路から70センチくらい下がってしまうほどで
神社など多くの建物が傾くなど被害は甚大でした。
築地は江戸時代の埋め立て地で地盤が弱かったせいもあります。

しかし、尼崎は忘れられた被災地でした。
築地では、土台からやり直す為に住民は仮設に移され、
造成をやり直して復興集合住宅を建設、
区画も新しくなり、全く新しい町に生まれ変わりました。
そこまでに要した時間は、
10年ぐらいだったと記憶しています。

すでに神戸は復興したという全国ネットのニュース報道が行われている中、
実際にはまだ仮設に住んでいた人もいたのです。

忘れられた被災地。

注目されたいわけではないけれど
忘れられると不安になるという気持ちは分かるつもりです。
だから私達は、メディアに流れない被災地にも
思いを致してその地の復興を祈るのです。
そして、決して忘れてはいないと、エールを送らねばならないでしょう。

今回、被災地北茨城を訪問して、そう思いました。

復興への祈りを捧げる
▲復興への祈りを捧げる人々

03/10のツイートまとめ

miurawako

明日行くところに近い。RT @Kantei_Saigai <地震>本日2時25分頃、茨城県北部を震源とし、茨城県高萩市本町で最大震度5弱を観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。各地の震度はこちら⇒ http://t.co/zYrzVbIw
03-10 02:46

03/09のツイートまとめ

miurawako

池田信夫氏のブログがおもしろい。 http://t.co/8klJuSGE でも、そういうのはフクシマに居を移してから言って欲しいものだと思うのは私だけでしょうか?。
03-09 20:37

3.11に法華宗主催の震災犠牲者一周忌法要に参加する為、明日より茨城県入りです。茨城も地震による建物の被害に加えて津波も押し寄せました。フクシマとも地理的には近いです。ある意味忘れられた被災地なのかも知れません。
03-09 20:31

年金のグレートリセットとは?

引き続き「船中八策」関連です。

橋下維新の会の「船中八策」は「グレートリセット」が大きなテーマとなっているようです。
それでは年金についてのグレートリセットとはどういう感じになるのでしょうか?

民主党の改革案によると、現行制度と改正制度の間に移行期が存在し、
それが40年とかいう途方もない数字になっています。
「途方もない」と書きましたが、現在私の年齢が44才ですから、生きていれば84才ということで、
もっと言えば、野田総理とか岡田さんとかは、政治的責任を負えないといことになるでしょう。
その意味でこの移行期間40年は「途方もない」年月と言えると思います。

現行制度を維持するという大前提に立つ以上、どんな年金改革をやっても移行期間が必要になります。
そこでグレートリセット。
つまり現行制度を一旦リセットする。

リセットと言うからには、一旦ゼロに戻す必要があります。
その方法は、今までに集まっている年金のプール金を年金加入者に返還するしかありません。
年金のプール金が140兆円あるとして、
年金加入者(受給者も含めて)は約一億人ですから、
一人平均140万円が還付されることになります。
これはあくまでも平均ですから、これまでに支払ってきた額に応じて
200万円の人もいれば1万円の人もいるかもしれません。
また年金受給者の方には、これまでに受給した金額に応じて、その分を減額します。
そして、その上で全額税方式でまかないます。
年金に必要な支出が年間50兆円と仮定すれば、
消費税18〜20%分ということになろうかと思います。

これによるメリットは、まず国民年金の場合、15000円の年金負担が無くなります。
また、厚生年金の場合は会社負担が半額ありますが、これもなくなります。
単純に、個人の可処分所得が増え、企業の支出も減るわけです。
ただし企業にとっては原材料の消費増税分が支出増になります。
15000円の保険料は、現在の消費税にすれば30万円の支出にかかる税金と同等です。
これが20%の税率になった場合、15000円は75000円の支出にかかる税金ということになります。
これは一世帯四人家族として、30万円の支出にかかる税額なわけです。
一人あたり30万円の支出は一般的にはかなり多いわけで、
逆に一世帯あたり30万円の支出は、ちょっと少なめかも知れませんが一般的なラインです。
つまり、15000円の国民保険料を支払う現状と、消費税20%は同等か、それ以下ということになります。

次に、既存の年金の返還についてですが
支払った額は還ってきません。
これは当たり前で、
(支払金額−還付金)+余命のうちの消費税
が国民の負担となります。

未加入者の場合は
「余命のうちの消費税」のみの負担となり、一見得をするように見えますが、
しかし還付による一時金の恩恵は受けられません。

若者は、還付が少ない代わりに支払金額も少ないので、その差額は小さくなります。
その分、余命が長いので、年長者よりも多く消費税を支払うことになります。
年長者は支払額と還付金の差額が大きく、損をしたように思いますが
しかし余命が短いので支払う消費税額の総額は少なくなります。

また年金受給者は、受給してきた金額に応じて還付金が少なくなります。
また消費税20%がかかるということで、受給者も負担を強いられます。
しかし、現状の受給者世代は、かけた金額よりも多くの年金を受け取れる世代なので
応分の負担をお願いしても、それはある程度の公平性は担保されていると言えます。

というわけで、年金のグレートリセットを言うなら、
まず年金を全部返して「ご破算で願いましては」ということにしないとダメで、
現状の年金額15000円を支払わなくて済む代わりに、20%の消費税の負担で
全国民が年金を受け取れる仕組みにするというのが、私の年金改革案です。

でも、結局これも素人の考えでしかないので、
現実的ではないのかも知れませんが・・・
プロフィール

ミウラカズヒロ

Author:ミウラカズヒロ
社会的立場=お坊さん。
1990立命館大学文学部哲学科を卒業後、社会科教諭として兵庫県の公立高校で勤務。阪神淡路大震災被災を契機として退職し 1997出家。修学に励み、さらに2002大学院に進学し仏教学を学ぶ。2010 Ph.D取得。現在某大学で非常勤講師。

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